1990年【無敵幸運星】 When Fortune Smiles (未公開)
父親の遺産を、妹の飛飛に渡したくない長男の阿威(黄秋生/アンソニー・ウォン)は、妹が10年以上も
フランスにいて、長い間誰も本人に会った事がないのをいいことに、替え玉をたてることを思いつく。
そして、偶然にも飛飛にそっくりな女・鳳(呉君如/サンドラ・ン)を見つけ出す。
その鳳は空き缶等を拾って生計をたてていた。貧しい生活の中、せっかく貯めたお金を詐欺男に騙し取られ、
海に突き落とされたのだった。目が覚め、綺麗なドレスを身にまとった自分に驚くが、妹の飛飛に成りすますだけで
大金をくれるという阿威の話にのってしまう。
一方、遺産が欲しくてたまらない二老爺の息子・龍(成奎安/シン・フイオン)は、店でペテンをはたらいた星
(周星馳/チャウ・シンチー)を使って、遺言書を盗み出し、書きかえを企てるが上手くいかない。
そこで、星は「自分が飛飛と結婚すれば、遺産は自分たちのものだ」と言い出す。
なんとか二老爺に気に入られた星は、鳳と交際をはじめるが、やがて二人はお互いに本気で惹かれ合う。
そんなある日、阿威たちに拉致され、星を人質に取られた鳳は、二老爺に毒を飲ませ殺すように脅迫される。
しかし、自分を疑うことなく家族として優しく接してくれる二老爺を殺す事はおろか、騙している事さえ
耐えられなくなる。そこへ、必死に逃げ出してきた星が現れ。。。
またまた星馳とサンドラのカップル登場!実際はサンドラが1965年生まれ、星馳が1962年生まれと、
3歳も星馳の方が年上なんだけど、星馳が童顔すぎて、どうしてもあねさんカップルに見えてしまう。
でも、そこがまたいい雰囲気をかもし出してるのかもしれない。
窮地に陥ると言葉巧みに適当な事を言って、その場をしのぐと言う星馳のいつものキャラ。しかし、
ここぞ!と言う時はやってくれるから頼もしい。
運転手つきの車を途中で乗り捨て二人で走り出すシーンは青春していて微笑ましいし、そのまま朝まで
一緒にいたらしい鳳が、星におくられて帰ってくるシーンなど、星の着くずしたスーツ姿といい、大人な雰囲気といい、
と〜っても素敵!
また、船上でのデートシーンも印象深い。「ほれほれ、こんな事もできるんだぜ」って感じで足で器用に船を
操作している星。ほのぼのとしていい雰囲気。ふと・・・騙していることを心苦しく思ったのか
「もし、僕が詐欺師だったらどうする?」と聞く。すると鳳は「もしそうだったら・・・私はまた海に突き落とされるわ」
とつぶやく。その時の鳳の表情が切なくて、ジーンとくる。そして、ラストシーンも実にいいっ!
恋愛映画の中に、やや昔のコント風お笑いあり、アクションありと、色んなものがつまっていて楽しい。
しかし、一番の見どころは何と言っても星のメイド姿ですかね。そりゃあもう!可愛いんだから(笑)
お薦め度 ★★★★☆