1992年【審死官】 Justice, My Foot!
邦題 : 「チャウ・シンチーの熱血弁護士」
■「審死官」の翻訳について■
私もお世話になった「審死官」の翻訳を山田蒼子さんのサイトで(ダウンロードして)読むことが出来ます。
本当に素晴らしい訳で感謝感激です!多謝♪
この翻訳を読みたいという方は「ATELIER BLUE NewsPaper 」様へどうぞ!!
清朝時代、広東で名を馳せた状師(状師=今で言う弁護士のようなもの)・宋世傑(周星馳/チャウ・シンチー)は機知に富み、非常に弁がたつ男で、困った人も救うが、
お金の為の弁護をすることもしばしばあった。
彼には武芸に秀でた愛する妻(梅艶芳/アニタ・ムイ)がいたが、二人の間の子供たちは成長することなく次々と死んでしまい、1歳に満たない子どもが一人いるだけだった。
ある時、お金を積まれて引き受けた裁判で勝つのだが、その天罰なのか?ただ一人の息子さえも事故で喪ってしまう。このことをきっかけに筆を封じ(状師を辞め)職業を変える決心をし宿屋と茶店を始める。
そんなある日、世傑の妻は、茶店でひとり取り残され更に夫殺しの濡れ衣を着せられそうになった不幸な身重の女性・楊秀珍(呉家麗/キャリー・ン)を哀れみ家に住まわせることにする。そして楊秀珍を救うために再び状師として弁護をするように世傑に頼むのだが−−−。
「刑事コロンボ」がピーター・フォークでなくてはならないように、「古畑任三郎」が田村正和のあの独特の喋り方でなくてはならないように、代替する人がいない「ハマリ役」というのがあると思う。星馳映画のほとんどが「これはシンチーじゃなくっちゃ!」と思ってしまう独自の色があるが、とりわけこの「審死官の宋世傑」は星馳でなくてはこれほど面白い映画にはならなかっただろう。
(ファンの欲目でしょうか?)
喋り方、間、顔の表情、ひょうきんな動きと制す動き。この時期の星馳は本当に神がかり的に乗ってる〜☆
また、「老公〜〜」と甘えた声で呼ぶかと思えば、ピシッと子どもを叱る母親のような厳しい妻、夫がピンチの時必ず助けに来てくれる頼れる妻、夫を愛し子どもを何人も産んでくれる妻、そんな強くて可愛らしい妻役の梅艶芳(アニタ・ムイ)がめちゃめちゃイイ!
そして黄一飛(ウォン・ヤッフェイ)の飄々としたキャラがこの映画を一段と面白いものにしている♪
お薦め度 ★★★★★+★