1994年【破壊之王】 Love on Delivery (未公開)
阿銀(周星馳/チャウ・シンチー)は小さなレストランに勤める気の優しいデリバリー・ボーイ。ある日配達に出かけた彼は、活発で容姿端麗な柔道部員の阿麗
(鍾麗[糸是]/クリスティー・チョン)に突然キスされる。阿銀は舞い上がり彼女に一目惚れしてしまう。しかし阿麗の方は柔道部の主将に言い寄られ、断る為にたまたまそこにいた阿銀にキスしてみせただけだったのだが、、、
阿銀は苦労して手に入れた張學友のコンサートに誘いバス停で待ち合わせることに。そこに現れた主将に殴られそうになり、思わずしゃがんで避けるが、後ろにいた阿麗がケガをしてしまう。必死に謝る彼は阿麗に「臆病者は好きじゃない」と言われ、皆からも卑怯者扱いされ深く傷つく。
強くなりたい!と願う阿銀は、ふとしたことから昔「魔鬼筋肉人」と言われたという男(呉孟達/ン・マンタ)と出会い、彼から中国拳法の技を習うことになるのだが、、、。
「映画バカトリオ」と私が勝手に名前をつけている3人(李力持、谷徳昭、周星馳)が揃って出演している。
コンサートチケットを手に入れられずにショボンと階段に座り込む星馳の前に張學友(ジャッキー・チュン)本人がチケットをそっと差し出す!と言う演出がにくい。
階段落ちの修行(?)で不屈の精神と肉体を会得した星馳が、好きな人を救うために猫の被り物で現れ、何度も殴られ、投げられ、もうダメかと思うとすっくと立ち上がる姿に笑いと同時に涙さえ浮かぶ。スポ根ものはこうでなくっちゃ!
(これってスポ根ものなのか?)
冒頭からターミネーターだし(笑)、試合前の豪遊ぶりと、試合中の姑息なふざけた作戦も余りにもバカげていて腹が立つほどだし、マンタ師父と星馳の師弟関係も健在で一瞬ジーンとさせられたりするし、色々なものがいっぱい詰め込まれたおバカで楽しい作品。
お薦め度 ★★★★☆